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Carlos Kleiber クライバーのミュンヘン・デビュー

カルロス・クライバーのバイエルン国立歌劇場へのデビューは、1968年1月13日の「ばらの騎士」というのは定説になっています。(2014年2月13日、追記)

たしかにこの日が、バイエルン国立歌劇場へのデビューのようです。1968年1月10日の "Muenchner Merkure"紙に"Carlos Kleiber kommt"という記事があり、そこにシュトゥットガルトの指揮者であるクライバーが土曜日に初めて国立歌劇場に客演して「ばらの騎士」を振ると記載されています。
では、この日がクライバーのミュンヘン・デビューかというと、実は、前年の5月30日に、ミュンヘン・フィルのコンサートを指揮しており、これがミュンヘンへのデビューのようです。プログラムは、ハイドンの「交響曲94番 驚愕」、リストの「ピアノ協奏曲2番」(独奏はシュタイン)、シューマンの「交響曲2番」です。ハイドンは、以降も何回か取り上げていますが、リスト、シューマンはその後、指揮した記録はありません。1967年6月1日の "Muenchner Merkure"紙にHeinz Pringsheimによるコンサート評があります。("Carlos Kleiber bei den Philharmoniken")

 1968年1月13日の「ばらの騎士」については、1月15日の"Muenchner Merkure"紙にHans Goehlによる評("Auf den Spuren des Vaters : Carlos Kleiber - Der Stuttgarter Dirigent gibt in Muenchen ein "Rosenkavalier" Gastspiel")があります。
eBayオークションに出品された1月13日の「ばらの騎士」のプログラム冊子
19680113 Rosenkavalier Munich

Musikalische Leitung : Carlos Kleiber a.G. (Staatstheater Stuttgart)
 指揮:カルロス・クライバー客演(シュトゥットガルト国立歌劇場)と記載されています。

 1952年にゲルトナープラッツ劇場の無給のコレペティトーアになったというのは、いくつかのクライバーの経歴にのっていますが、コレペティトーアということですので、公開の場で指揮したとは想像しにくく、ミュンヘンへのデビューは67年5月30日のコンサート、国立歌劇場へのデビューは68年1月13日の「ばらの騎士」であると考えています。