ミュンヘンでのベーム追悼コンサート
カール・ベームが亡くなったのは1981年 8月14日。ベームと関係の深かったバイエルン国立歌劇場は追悼コンサートを開催しています。
1981年11月1日の"Für Karl Böhm - Die Bayerische Staaatsoper gedenkt ihres Enrenmitglieds und Ehrendirigenten"と題したコンサートです。
この時、クライバーはシューベルトの「未完成」の第二楽章を指揮しています。
オルフェオから出ているベートーヴェンの4番の録音もCDの解説によると「ベーム追悼コンサート」となっていますが、これは翌年(82年)の5月2日のコンサート・マチネーと3日の第6回アカデミー・コンサートのプログラムから、3日の演奏を収録したものです。この時のコンサートも"Für Karl Böhm"と題してベーム追悼を兼ねていたようですが、バイエルン国立歌劇場でのベーム追悼の特別コンサートは前年に開催されています。
5月のコンサートについては、『レコード芸術』(1982年8月号)に千葉泰生氏による記述があります。
これに先立つ5月2、3の両日には、クライバーはミュンヘンの国立劇場でバイエルン国立歌劇場管弦楽団を指揮、ベーム記念演奏会を開いている。プログラムは、ベートヴェンの第4と第7交響曲。「演奏終了後、静まり返った聴衆はしばし拍手ができなかった。急に一人の女性が絶叫した」。アンコールは「トリスタンとイゾルデ」前奏曲。「第4の理想的バランス、第7の緊張」と題した南独新聞ヨアヒム・カイザーの評は‥‥‥「一生忘れられない演奏会の一つ‥‥‥燃焼、緻密さ、心に浸透する爽やかさ、均整、そして明確な自己表現にうっとりし、驚嘆した。」
この記事に引用されているヨアヒム・カイザーの評は、5月3日(月)の南独新聞に掲載された5月2日(日)のコンサート・マチネーのものです。



