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Carlos Kleiber ドイツ・グラモフォンの「ボエーム」の録音

1997年10月号の「レコード芸術」誌にDG(ドイツ・グラモフォン)の前副社長、千勝泰生氏のインタヴュー記事がありました。(pp.169-172)、

その中にクライバーのDGでの「ボエーム」の録音について以下の話がのっていました。(以下、要約)

DGの倉庫には、クライバーとスカラの「ボエーム」の第一幕のテープがあるはず
クライバーが途中でいなくなったので第一幕のみ
その時のキャストでアバドが急遽、ヴェルデイの「レクイエム」を録音*


1996年、コトルバスが自伝(Ileana Cotrubas : "Opernwahrheiten" , Verlag Holzhausen , Wien 1999, ISBN 3-8493-005-4)を出版しましたが、この「ボエーム」の録音の話がのっています。(Abgebrochene Aufnahme von La Boheme , p.59) 1979年の3月と4月にスカラ座で「ボエーム」を8回指揮していますが、スカラ座との録音は6月に行われたようです。(以下、要約)

Cotrubas Book

録音は公演と同じ歌手陣、ただし、ロドルフォのみバヴァロッティからドミンゴに変更(バヴァロッティのDeccaとの専属契約のため)
6月23日から録音がスタート、翌24日には第一幕の録音が終了するはずだったが、クライバーはまだいくつかのシーンのプローベを要求していた。
25日の朝、録音エンジニアから、朝早くクライバーがミュンヘンへ自分の車で帰ったことを聞かされた

アバドのスカラとの「レクイエム」の録音で該当するのは、1979年6,11月と1980年1,2月に録音されたものだと思います。(DG 415 976-2 : 2CDs) この録音の歌手は、リッチャレッリ、ヴァーレット、ギャウロフ、ドミンゴです。