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Carlos Kleiber ヴァリアントのシュトラウス・ワルツ集のLPレコード

若き日のカルロス・クライバーが変名で指揮した録音ではないかという説があるシュトラウスのワルツ集のLPレコードについてです。

この録音についてはヴェルナー氏による伝記に以下の記述があります。(アレクサンダー・ヴェルナー、喜多尾道冬・広瀬大介:訳、『カルロス・クライバー ある天才指揮者の伝記 上』、音楽之友社、2009年、ISBN:978-4-276-21794-2、pp.90-91から引用)

1950年代の後半に「ヴァリアント」というレーベルからリリースされ、のちにアメリカでステレオ化されて再度世に出た、あるレコードが存在する。このディスクの指揮者の名がフリッツ・クライバー。ウィーン祝祭管弦楽団を率いてシュトラウスのワルツを何曲か録音している。こんな名の指揮者はだれも聴いたことがない。だがその解釈、その繊密さ、生気、ダイナミズム、リズムの正確さは、わずかなミスがあっても問題にならないほど驚くべきものだ。

Valiant* V-4922 LP の写真
Valiant Lp 01-1 Valiant Lp 02-1

Valiant Lp 03-2 Valiant Lp 04-2

(VALIANT* V-4922)
Original Johann Strauss Waltzes /
フリッツ・クライバー(Fritz Kleiber)指揮 ウィーン祝祭管弦楽団(Vienna Festival Orchestra)

1.「ウィーンの森の物語」(3:43)
2.「美しき青きドナウ」(3:26)
3.「芸術家の生涯」(3:26)
4.「加速度円舞曲」(3:16)
5.「酒、女、歌」(3:31)
6.「春の声」(5:00)
7.「南国のばら」(3:28)
8.「こうもり」(4:19)
9.「皇帝円舞曲」(4:21)

再発売されたときのレーベルは「ヴァリアント・スター」になっているようです。この録音についてクライバーのものとの確証は残っていないようですが、ヴェルナー氏は氏のウェブ・サイトで伝記の補足として書いています。
Gespräche mit Decca 1959 (ドイツ語)

日本語訳は以下のPDFの「3. 1959年、デッカ・レコード社との話し合い」参照
http://www.carlos-kleiber.de/pdf/Kleiber-additions.pdf

ヴァリアント・スターというレーベルについてはhttp://www.bsnpubs.com/miller/valiant.html に以下の説明があります。

Valiant* Records (of Pennsylvania) was not the same as the Valiant label that the Association and Shelby Flint recorded for, that eventually was part of Warner Bros. The Valiant* (Valiant Star?) label was associated with the Miller labels (Essex, Somerset, etc.). It was a budget label with the usual collection of generic albums, much like the other Miller labels. The address on the record jacket was P.O. Box 45, Swarthmore, Pennsylvania.